アーティスト名:岩永忠すけ

アルバム名:サマーマウンテンサマーシー

2009/09/12 Release
Gullwing Record-002(GWR-002) 1,500円(税込)

収録曲:1. ブルー / 2. 青空 / 3. 公園 / 4. Noguchi's sketch / 5. 九州海の音 / 6. サマーマウンテンサマーシー / 7. とんで火に入る夏の虫! / 8.サザンクロス / 9.nagasaki

環境音やあいまいなフレーズのリフレインが随所に入り込んでくるので認識できない領域での音楽が奏でられていく。曲中には、どこか無感情な声が海や山や街の空にぼんやりと響きいくつかの別々の感情が同時に発生するかのような不思議な感覚にとらわれる。坂本龍一の「ビューティー」ともまた違うような時代を超えた空白感。意味のあることを言っているようだけどほとんど意味が失われていくような声やさわやかに鳴るシンセサイザーとゆらぎ系のギターが、キタロウ並の浸透力でもって環境音に溶け込もうとして絶妙なポイントで融解していくのは、聴いていてとても気持ちがいい。旅をしているかのような東京と九州の海山の風景がどんどん軽くなっていずれは透明になりやがて殺伐飄々としてフラットとしかいいようのない感情へいたったのちにあるものは・・・。 間違いなく今しか生まれなかったであろう音。このアルバムを聴き終わった時にはほとんどの場合、意識が朦朧としている。特に「公園」「九州海の音」以降の流れは意識が保てなくなりがちだ。例えば、「サザンクロス」でのタモリとマイルスデイビス対談からの[Do not be nervous]というささやき、死に近いといったらいいだろうか。それよりもっとあいまいな空白地帯かもしれない。一度聴いて満足することはないだろう、何度も聞き込んでしまう深みがある。なのに今しか聴けないような刹那的な印象や、妙な明るさ清々しさもある。そういう感じはどこからやってくるのだろう。この透明でいい加減なサウンド、間違いなく今の音だ。また、「サマーマウンテンサマーシー」に欠かせない要素となっているのが本当の千葉サウンドを代表するビデオ屋の店員、ノグチの楽曲「Noguchi's sketch」「サザンクロス」であり、これがいいようもないリアルすぎる空白感を生んでいる。きっとこのアルバムを通して聴いたときには、ある夏の原風景がちらついているだろう。

アーティスト名:真美鳥 MAMIDORI

アルバム名:ピラニア PIRANHA

2008/04/20 Release
Gullwing Record-001(GWR-001) 2,100円(税込)

収録曲:ピラニア/niwatori/からだ/骸骨の花嫁/死神/花のかんむり/KARADA/ブルーの回転 /ZABUZABU/FREEDOM/HARERUYA/TENGOKU(Total Time: 56:38)

My space にてご試聴いただけます。

↓以下のお店でご予約、ご注文いただけます。WEBSHOPでも通販しています。

Produced & Perfromed by MAMIDORI
Tracks Mastered and mixed (except m5,6,7) by 中村宗一郎(Peace Music)
Art Direction and Design by 鈴木シゲル(Enlightment)
Manifactured by Gullwing Record, A Division of MAGIC ROOM?/ Cue International Co., Ltd.
Distributed by disk union Japan. STEREO

<リリースの文章より>
2001年に結成され、東京アンダーグラウンドシーンでは、その強烈なライブパフォーマンスで、さまざまな人を魅了し続けている「真美鳥」がついに正式音源をリリース。
メンバーの岩永忠すけ(ギタリスト)は画家としても活動し(ソロで音楽活動もしている)、BOREDOMSのEYEの作品などを紹介、展示してきたギャラリー「magical,ARTROOM」において、作品を発表。そして、今作はその「magical,ARTROOM」が新たに立ち上げたレーベル「Gullwing Record」が自信をもってリリースする第一弾アーティストなのである。
これまでに、水中、それはくるしい、俺はこんなもんじゃない、前野健太、GELLERS、4bonjour's partiesなど、現在注目されつつある関西ゼロ世代以降の音楽シーンを担う若手バンドとの共演、そして、自主企画を行い都内を中心に活動してきた。
今にも壊れそうで絶妙なバランスを保ち、断崖絶壁で演奏をしているような危うさ、控えめに重なるギター、ドラム、ベースの音と声と言葉、そして、その音と音、声、言葉の間に漂う独特の空気感は、聴けば聴くほど、脳内にうっすらとモヤがかかった混沌としたイメージを焼き付け、聴く人を惹きつける中毒性を持つ。アシッド・サイケロックという一言では言い表せない彼らの音楽には、アンダーグラウンドという枠を飛び越えて、日本の音楽のレベルの高さを感じさせ、マヘル・シャラル・ハシュ・バズなど、これまでに日本のアンダーグラウンドを世界レベルへひっぱり上げてきた彼らに続き、同様の存在になりえるのではないかという期待さえ持つことができる。
目の前で繰り広げられ、耳の遠くで響き鳴らされているこの音は、まさに奇跡で、唯一無二の音楽であるのではないだろうか。
今回、ミックス、マスタリングを担当したのは、中村宗一郎(ピース・ミュージック)
彼らの音楽が正式にリリースは日本の新たなアンダーグランドシーンの先駆けとなることは間違えない。(ディスクユニオンインディーズ亀山直幸)